CFIDSに罹っている方の介護:介護者のストレスと満足度の評価

J.R.Ferrari, PhD, J.Braus and L.A.Jason, PhD

The CFIDS Chronicle, Fall1996
掲載



 自発的に他の人たちの介護をしている方々は、お金、社会的認知、高い名声を得る等の目的のためにそうしているのではありません[1]。そうではなく、他の人の手助けをしたい、社会を支えて行きたい、有意義な満足感の得られる活動に従事したいという理由から、介護をしているのです[2]。彼らは、その活動の価値と自分の関心事は何であるかを考えて、組織とその活動を選択しています[3]。ここでは、CFIDSを持つ方々の介護者に関する最近の調査結果について述べることにします。これは、適切な実務的、感情的な支援技術の習得を目指している介護者達にとって重要なものになるでしょう[4]

 The CFIDS Chronicle, Spring 1995に一連の自己診断用の書式が掲載されました。それは、統計に関する項目、介護者度数[5](介護における満足感とストレスを測るための14項目)、生活満足度数[6](全体的な生活満足度と主観的幸福度を評価するための5項目)、PWCとの関わり度数[7](相対的に社会における困難さを測るための20項目)から成り、そして、全ての質問に答え、メールで送り返してもらうようになっています。

 PWCの介護をしているという48人の男性と48人の女性からの返答がありました。彼らの平均年齢は46.8歳、コーカサス人(白人)94.6%、高学歴の人60.6%でした。このレポートによると、彼らは他のPWCの介護の経験は無く、毎日PWCと接しており、介護歴は平均6年にわたります。PWCsの平均年齢は41.3歳、コーカサス人(白人)94.6%、女性86.5%、7年以上疲労感が続いており、CFIDSと診断されて4.5年になります。

 PWCの介護者として、満足度とストレスにおける明確な性間差は認められませんでした。実際、男性、女性によらずストレスより満足感の方が大きいという結果が得られています。また、PWCの介護においてストレスが少なく、満足感が大きい人ほど、より大きな人生の満足感が得られていました。PWCとの生活で介護者が感じている社会的困難さは、介護者としてのストレスや満足度とは相関がありませんでした。

 また、彼らは、PWCでないことに感謝している、PWCsがこの病気と戦って行く力を賞賛している、PWCsが以前にはできたことができなくなると悲しくなると言っています。そして、PWCに何もしてあげられない状況にはフラストレーションを感じる、PWCが抱えている問題についての知識がほしいと言っています。

 これらのことは、PWCの介護は、満足のできる経験であるということを示しています。長く続く病気、毎日続く介護にもかかわらず、今回、回答を寄せていただいた方々は、自身の介護者としての役割を喜んでいるようにも見えます。PWCsに必要なものに関する最近の調査で、介護ボランティアのシステムを作ることは、必要性の高いものの一つであり[8, 9]、今回得られた知見はそういう観点からも重要であるといえます。今回の調査では、ストレスを受けている、または不満を持っている方々は調査票を送ることができなかったとも考えられ、本介護者群には、偏りがある可能性もあります。ですが、今回の調査にご協力いただいた方々には大変感謝しています。これから私達は、その他のデータ評価手法も検討したいと思っています。PWCの介護をされている方々は、必要とされている方への愛情と思いやりがあるからこそ、介護を続けているのかもしれません。

 本研究は、第2著者のIndependent studyです。内容の一部は、Midwestern Psychological Associationの講演大会(Chicago, IL)1996年に発表されたものです。本研究にご協力いただきました、Vicki Carpman氏とThe CFIDS Chronicleの読者に感謝いたします。"Caregiver's Scale"に関する問い合わせは筆頭著者までお願いします、Dept. of Psychology, DePaul Univ. 2219 N Kenmore Ave., Chicago IL 60614



参考文献

[1] Chambre SM: Being needful: Family, love and prayer among AIDS volunteers. Res Sociol Health Care 1995;12:113-139.

[2] Chambre SM: Kindling points of light: Volunteering as public policy. Nonprofit and Voluntary Sector Quarterly 1989;18:249-268.

[3] Sundeen RA: Differences in personal goals and attitudes among volunteers. Nonprofit and Voluntary Sector Quarterly 1991;21:271-292.

[4] Friedberg F: Coping with Chronic Fatigue Syndrome: Nine Things You Can Do. Los Angeles: New Harbinger, 1995.

[5] Ferrari JR, Pantano J, McCown W: Experiencing satisfaction and stress as an AIDS care provider: "The (AIDS) caregivers" scale. Eval and Health Professions 1993;16:295-310.

[6] Diener E, Emmons RA, Larsen RJ, Griffin S: The satisfaction with life scale. J Personality Assess 1985;49:71-75.

[7] Gething L: The interaction with disabled persons scale. J Soc Behav and Personality 1994;9:23-42.

[8] Jason LA, Ferrari JR, Taylor RR, Slavich SP, Stenzel CL: A national assessment of the housing, service and support needs for persons with chronic fatigue syndrome. Eval and Health Professions (in press).

[9] Jason LA, Slavich SP, Taylor RR, Ferrari JR, Stenzel CL: Toward an understanding of service and housing needs of people with CFIDS. CFIDS Chron 1994;Summer:10-11.


出典
The Action for ME/CFS Pregnancy Network
www.pregnet.org
Action for ME/CFS
PO Box 1302, Wells, BA 51YE

Moms in Touch
PO Box 124
Chestertand, OH 44026


(c) Copyright 2000 The CFIDS Association of America, PO Box 220398, Charlotte, NC 2822-0398 Tel: 800-44-CFIDS


ここでは許諾を得て掲載させて頂いています。



翻訳:Co-Cure-Japan, Jp-Care


Copyright © 2001-2002 Co-Cure-Japan
ご意見/ご感想はこちらまで。
Please report any problems with this page to the Webmaster.

Co-Cure-Japanホームへ