起立性調節障害のチェックと対処

Frank Albrecht, PhD




  直立時のストレスは一般的なもので、立ち上がるときにはいつでも生じるものです。ある程度までであれば、起立性調節障害もまた一般的なものです。例えば、寝転がったり座ったりしたすぐ後で急に立ち上がったりしたときに、めまいやフラフラ感を経験したことがあるでしょう。(とても暑い日に長い間立っていた後など)頻繁に、または時々生じる軽い起立性調節障害は、多くの方が経験したことがあるものです。病院に行くほど重くは無いけれど、慢性的な起立性調節障害を持っていると感じている方や、この病気の治療を既に受けて
いるが、主治医からまだ生活上の注意を受けていないという方には、ここに書かれていることが役に立つことでしょう。

  まず、あなたが慢性起立性調節障害(COI)であるかどうかを見極めるために、立ち上がって、10分ほど背中の上の方(肩の付近)で壁に寄りかかってみて下さい。両手は体に沿って下へ伸ばして下さい。その間、音楽を聴いたり、テレビ見たり、誰かとしゃべったりしてはいけません。10分間、両手や足首や足を眺めていて下さい(このテストは、裸足で行って下さい)。試験の間、もじもじ、そわそわしてもだめです。

  その間、退屈で特に何も悪い影響が見られなかったら、あなたはCOIではありません。しかし、いつも経験している様な症状が現れたなら、それはある程度の起立性調節障害があることを示しています。両手や両足を眺めていれば、たぶんそのことが良くわかるでしょう。もし、両手足が斑に赤くなったり、紫色になったりしていなければ、あなたは、たぶんCOIではありません。ですが、もしそうなっていたら、なにかが悪いことを示しています。その治療法を探すのはたぶん大変困難、または無理かもしれません。ですが、準臨床的起立性障害(治療の必要が無いもの)であれば、大変一般的なもので、あなたは上手く付き合って行くことができるでしょう。

  たくさんの水分と塩分を取ることで症状は大きく改善します。塩分は体に良くないといった考えは捨ててください。それは、血圧が高い一部の方を除けば、全く当てはまりません。このことについての詳細はこちら(http://www2.shore.net/~spectrum/salt.html)を参照してください。起立性調節障害の何例かは、塩分を極端に控えた食事によるもので、その場合には通常の塩分摂取量まで増やすことで症状は消えて行きます。

  私は、COIの患者を診察するときには、先ず「足を上げて座ってください」と言います。患者の前に椅子を用意して、診察の間その上に足を上げておいてもらうようにするのです。その姿勢をとって5分ぐらい経つと、多くの患者さんで、本人が驚くほど落ち着き、頭がはっきりしてくるようになります。

  インド式に座る(Sitting Indian Style)のもまた有効です、または足を組んだヨガのポーズでもかまいません。それは、いつも椅子やソファーに座ってばかりいるからという理由だけではありません。両足を手前に引き寄せて丸くなって座わり、両足をおなかと胸に押し付けるようにすることで良い効果をもたらすのです。

  酸素摂取能力を向上させることも、COIを持っている方々には有効ですが、慎重に行う必要があります。私は、ゆっくりとしたペースで歩くことから始め、疲れを感じ始めたらやめるようにアドバイスをしています。それ以上の運動や疲労は、運動後の倦怠感の原因となり、悪い結果をもたらしますので、あなたの限界に来る前に運動を止めてください。次の日も、その次の日も同じように続けてください。目標は、週に何回か20分で1マイル(1.6km、時速約5km)歩けるようになることです。それができるようになったら、少しだけジョギングや(少し速いペース)15分で1マイル(時速約6km)歩くことを始めてもいいでしょう。もしこのペースで歩けるようになれば、状態はゆっくりと良くなって来ており、COIもまた良くなって来ていることを示しています。ですが、無理は禁物です。無理をすれば、また悪い結果が待っているだけです。

  健康食品店やビタミン剤を扱っている店で簡単に購入できるので、何人かの方は、リカリス(甘草:かんぞう)を試したことがあるかもしれません。ですが、それは大変危険です。甘草はCOIに効果がありますが、とても強い薬です。服用するときには、必ず医師に相談して下さい。

  またCOIを持つ多くの方々は、暑さに大変弱いため、冷たいシャワーを浴びたり、水風呂に入るようにしてください。夏の間は、暑い屋外に出たり、涼しい日以外は直射日光にあたるような場所にいることは避けてください。

  これらのアドバイスによって症状が軽快し、通常の活動ができ、楽しい生活を送れるようになり、医師に診てもらう必要もなくなることでしょう。しかし、症状が依然として続いている、悪化している、生活に不自由している、活動レベルが低下している場合には、医師に診てもらう必要があります。



翻訳:Co-Cure-Japan, Jp-Care




原文:
For Parents of Sick and Worn-Out Children
by Frank Albrecht, PhD

The regional clinic at Talbot
17S. Washington Street
Easton, MD 21601
TEL: 410-822-5580
Email: franka@skipjack.bluecrab.org



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