慢性疲労症候群と線維筋痛症候群の原因と有効な治療法:第1回

Jacob Teitelbaum

Mail Magazine ME/CFS Information, No.47, 2002.9.20

サイト:http://co-cure.org/drt1.htm
原題:CFS/Fibromyalgia, Their Causes and How To Treat Them Effectively!
著者:Jacob Teitelbaum, MD



このシリーズでは慢性疲労症候群(CFS)と線維筋痛症候群(FMS)についてQ&A形式でお答えしていきます。 そしてこれらの病気のことについて原因は何か、症状はどんなものがあるか、どういう検査をするのか、治療法はどんなものがあるかを徐々に説明していきます。

回答はどれも簡潔にわかりやすくまとめてありますので、シリーズが終わるころには、皆さんはこれらの病気の専門家と同じレベルの知識を持ち、そして対処法を理解されていることでしょう。 


Q: 慢性疲労症候群(CFS)と線維筋痛症候群(FMS)はどのような病気ですか?

A: 症候群とは様々な症状が同時におこる特定の疾病プロセスを特徴づけたものです。 CFSとFMSには疲労倦怠感、広範囲の疼痛(線維筋痛症候群の場合)、不眠、ボーっとしたような集中力のない状態、強い喉の渇き、体重の増加、腸障害、性欲の減退、そして感染症にかかりやすくなるという様々な症状があります。 

これらの症状は一般的な症状のほんの一部でしかなく、もっと数多くの症状がありますが、徐々に説明していこうと思います。 また、上記の症状すべてを訴えていなくても、3〜4つあてはまるものがあり、他の病気が考えられない場合は、CFS/FMSが考えられます。



Q: 様々な因子が複数混在しているのに、それらすべてが同一症候群の病因とされるのはなぜですか?

A: 体の同じ部分に不調をおこさせる要因が多数存在する場合でも、その全てが類似症候群の病因となり得ます。CFSとFMSがまさにそれに当たります。後で詳しくお話しますが、この類似症候群の疾病プロセスが始まるきっかけは多数存在します。そして一度それが始まると、雪だるま式に悪化を繰り返していきます。

それは最初のきっかけとなる病因(第一病因)を先頭とし、次々とドミノが倒れていくように、ある病因がその次、その次の病因がまたその次へ、というように連鎖を起こしていきます。 良くなるためには、それぞれの患者さんでどのようなシステムが働いているのか、第一病因はまだ存在しているかを見極め、そして同時にそれらすべての治療をしていく必要があります。

これまでに、長期化するこれらの症候群の病因は、50種類以上知られています。CFS/FMSを患っている方の平均的な数字は5〜7個ぐらいです。幸運なことに、ほとんどすべてのものが治療により改善されていきます。

大切なことなのでもう一度言いますが、治療は全ての病因に対して同時に行うことが重要です。私の診療所では、新患の患者さんがいらしたその日一日かけて、綿密にあらゆる検査を平均で4〜7時間行います。 その結果、治療が功を奏して2000人以上の患者さんが改善されています。


これら症候群には数多くの病因がありますが、ほとんどの患者さんで視床下部にある下垂体の機能障害や抑圧がみられます。 下垂体は、睡眠、ホルモンシステム、体温調整、自律神経(血圧、血液の流れ、腸の運動)をコントロールする役割があることから、 その結果、不眠、冷え性、体重増加、そして睡眠障害が免疫機能を低下させるため、様々な感染症の併発や再発を繰り返すことになります。 したがって、視床下部の機能障害は、上に示したようないろいろな症状の原因となり得ます。 私は、細胞内のミトコンドリアと呼ばれる"エネルギー炉"に問題があるために、視床下部の抑圧がおこるのではないかと考えています。 


このシリーズではこの後もQ&A形式で分かりやすくあなたの病気の原因と治療法を解説していきます。希望を持ってがんばりましょう。

Jacob Teitelbaum,MD


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翻訳:Co-Cure-Japan, N.A.




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