アメリカリュウマチ学会
1990年線維筋痛症分類基準

Wolfe F, Smythe HA, Yunus MB, Bennett RM, Bombardier C, Goldenberg DL, et al.



1.広範囲の疼痛が続いていること

定義:次にあげるもの全てが生じている場合には、広範囲の疼痛と考えられる。

左半身の痛み
右半身の痛み
腰より上の痛み
腰より下の痛み
骨格系の痛み(頸部脊椎、前部脊椎、胸部脊椎、背中の下部)

この定義においては、左右の肩部と臀部の痛みはそれぞれ左右半身の痛みに含まれ、背中の下部の痛みは下半身の痛みと考える。




2.18箇所の圧痛点のうち11箇所以上に痛みがあること

定義:指圧による痛みが、次の18箇所のうち11箇所以上存在すること。

後頭部:後頭骨下部筋付着部(左右)
下頸部:C5−C7における横突間帯の前部(左右)
僧帽筋:上側縁の中間点(左右)
棘上筋:内側縁付近の肩甲棘の上(左右)
第二肋骨:第二肋骨軟骨接合部、接合部上面のすぐ脇(左右)
外側上顆:上顆から2cm(左右)
臀部:外側に張り出した片側臀部を四分割した上外側(左右)
大転子:転子窩突起の後部(左右)
膝:関節線近傍の内側脂肪体(左右)

指圧は約4kgの力で行うこと。

指圧により患者が痛いと感じた場合に、その指圧点を陽性であるとする。Tender(普段は感じないが押すといたい場合)は、痛いとしない(訳者注1)。

*上記の2つの基準を満たす場合には、患者は線維筋痛症と診断されるが、これは分類を目的とした基準です。また、広範囲の疼痛は、3ヶ月以上続いていなければならない。二次的臨床疾患の存在により、線維筋痛症は除外されません。



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Co-CureHP掲載時に加えられた解説

「以上がアメリカリュウマチ学会1990年線維筋痛症分類基準です。この分類基準には、まだ病態の解釈と明確化という問題が残されています。」

○圧痛点の説明
 頭蓋骨と首の筋肉の付け根部分
 首と肩の中間部
 上部肩甲骨の直上にある筋肉
 肘の脇の骨の2cm下
 臀部外側下部
 腰骨
 首前面の根元部分
 上部胸骨の根元
 膝のすぐ上の内側

ここで重要な点は、指圧点は、線維筋痛症と診断するときの基準として用いられているだけであるという点です。一般に線維筋痛症の症状には、広範囲の疼痛、不眠、歩くときのこわばり、持続する疲労があり、その他、頭痛、記憶力や集中力の低下、めまい、しびれやひりひり感、かゆみ、血液の滞留、腹部や骨盤部分の急激な痛みや下痢など、多くの症状があります。


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訳者注1:この部分の意味があいまいですが、http://www.logos.co.jp/fm/peoplegeneral.htmに詳しく書かれていますのでご参照ください。また、圧痛点の位置がわかりにくいのですが、上記サイトでは圧痛点がわかりやすいように、図面で説明されていますのでご参照ください。



訳者注:上記分類基準は、次の医学会誌に発表されたものです。また、この分類基準はアメリカリュウマチ学会のHPにも掲載されています。それらを次に示しておきます。

Wolfe F, Smythe HA, Yunus MB, Bennett RM, Bombardier C, Goldenberg DL, et al.
The American College of Rheumatology 1990 criteria for the classification of fibromyalgia: report of the multicenter criteria committee. Arthritis Rheum 1990;33:160---72.

アメリカリュウマチ学会HP
http://www.rheumatology.org/research/classification/fibro.html



翻訳:Co-Cure-Japan, Jp-Care


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