線維筋痛症患者への温泉療法の効果

Evcik D, Kizilay B, Gokcen E

Mail Magazine ME/CFS Information, No.35, 2002.7.21

原文:http://listserv.nodak.edu/scripts/wa.exe?A2=ind0206c&L=co-cure&F=&S=&P=2121
原題:The effects of balneotherapy on fibromyalgia patients.
掲載誌:Rheumatol Int 2002 Jun;22(2):56-9
著者:Evcik D, Kizilay B, Gokcen E.
所属:A.K.U. Arastirma Hastanesi, Fiziksel Tip ve Reh A.D. Inonu Bulvan; 03200 Afyon, Turkey



線維筋痛症(FMS)は、リュウマチの診断において大変よく見られるもので、多くの療法が存在します。本研究では、FMSの治療法として温泉療法の効果について検討することを目的としました。


本研究では、アメリカリューマチ学会の基準により診断された42人の線維筋痛症患者を対象としました。年齢は、30−55歳でした。患者は、任意に2つのグループに分けられ、どの患者にも心血管疾患の病歴はありませんでした。グループ1(22名)は、一日に一度、1週間に5回、20分の入浴を3週間(15のセッション)行いました。グループ2(20名)は、対照群としました。


治療前、治療終了時、治療終了から6ヶ月後に患者に対して、圧痛点の数、痛みに対する視覚的なアナログスケール、ベック抑うつ指標、問診表(機能的容量に対する線維筋痛症の影響に関するもの)による評価を行いました。


グループ1では、治療プログラム終了後で、圧痛点の数、視覚スコア、ベック抑うつ指数、機能的容量に対する線維筋痛症の影響に関する問診票スコア(P<0.001)は、大きく変化していました。また、治療終了から6か月後においてもグループ1では、依然として圧痛点の数(P<0.001)、視覚スコア、機能的容量に対する線維筋痛症の影響に関する問診票スコア(P<0.005)の改善がみられました。しかし、対照群(P<0.05)と比べて、ベック抑うつ指数に統計的な差はみられませんでした。


ほどんどのFMS患者は、苦痛、不安、日常生活の困難を訴えています。本研究の結果は、温泉療法は線維筋痛症患者の治療に有効であり、代替療法となりえることを示しています。


翻訳:Co-Cure-Japan, Jp-Care




●温泉療法について (Co-Cure-Japanから)

日本には温泉が多く湯治は古くから行われてきています。また、温泉地には○○温泉病院等があり、医中誌検索によると、温泉療法についての研究報告が数多く行われています。また、ウェブ上の情報源としては、「温泉療法」で検索することでたくさんのサイトが出てきますが、そのなかでここでは主なサイトを2つあげておきました。また、類似のものとしてサウナ療法(ヨーロッパなど)があるようです。

健康と温泉フォーラム実行委員会

日本温泉気候物理医学会

また、温泉療法については下記書籍でも取り上げられています。
「疲労の科学」井上正康、倉恒弘彦、渡辺恭良、pp.178-182

医学中央雑誌Web版




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