TR0007 1998.12.05 UPLOAD

慢性疲労症候群の原因としての「ウィルス性心筋症」 --- ラーナー医師の見解---



Lone voice proponent of single cause theory of Chronic Fatigue  Syndrome  by Deborah Cooper、ImmuneSupport.com

Source: http://www.immunesupport.com/library/showarticle.cfm?ID=2822
  Jan van Roijen <access@speed.A2000.nl>
  Voor: HELP M.E. - CIRCLE, 27-09-2000

9/25/2000
A.マーティン ラーナー医師(内科学会承認内科医)の、十年以上にも渡る長年の研究によると、慢性疲労症候群の原因は、ウィルスが原因で起こる心臓のダメージであるという。この最も新しい発見はアメリカン・ソサエティ・オブ・マイクロバイオロジーで発表された。

ラーナー医師は、同じウィルス株に属する二つのウィルスが、心臓の筋肉にダメージを与え、それが結果として慢性疲労症候群という病態を引き起こしているという説を1988年以来調査してきた。

ImmunneSupport.comのインタビューでは、ラーナー医師の発見は、驚くべきものと扱っている。(ラーナー医師:ミシガン州、ローヤル・オークにある、ウィリアム・ビューモント・ホスピタル)

ラーナー医師が、「関与している」と想定しているウィルスは、ヘルペスウィルス株の二つの大変複雑な種である「ガンマ・ウィルス」「ベータ・ウィルス」、別名「エプスタイン・バー・ウィルス」と「サイトメガロ・ウィルス」。

特に、ラーナー医師は、ヘルペス・ウィルスの中でもよく知られているHHV6、又は、HHV8を示唆しているのではないことを強調している。
事実、これら、HHV6やHHV8の研究は、いくつかの他の手段で、たくさんの研究が行われているが、ラーナー医師は、「HHV6は、いかなる研究とって大切なものだとは考えられない。あるサブ・セットの患者、自分の協力者、そして自分が調べた限りでは、明らかに(HHV6は)関与していない。」と述べている。

数件の研究が、上記のラーナー医師説を支持している。最初に掲載された医学専門雑誌は、"Peerrevieved journal Chest"。そこでは、慢性疲労症候群の症状を持つ患者全員に心臓の異常表示を認めた、とある。この研究発表が元となり、コントロール・グループ(健康体)を伴うオープン・スタディにまで発展。1997年には、ダブル・ブラインド・スタディで繰り返された。このダブル・ブラインドスタディには、ラーナー医師自身は参加していなかったのであるが、この研究に参加した60人の慢性疲労症候群の患者は、心臓病の有無を知らされないまま、24時間ホルター・モニターをつけ、その検査結果が、このダブル・ブラインド・スタディに参加した心臓病専門医によって解析された。
結果、この研究に参加した60人の慢性疲労症候群を持つ95パーセントの患者のホルター・モニター検査結果から異常が出た。これは、慢性疲労症候群の患者たちの心臓に、何らかのダメージがあるという意味である。


同時期、ラーナー医師が率いる他の研究チームは、別の医学専門雑誌、"Clinical Nuclear Medicine"に、「慢性疲労症候群の患者に、左心室の機能不全があり、他の深刻な心臓の異常があった」と発表した。


後に、研究者たちは、「慢性疲労症候群を長く患っているほど、心臓のダメージは大きい」ことを発見している。

しかし、なぜ、このような、ありふれたウィルス --ほとんどの人が、発育過程で既に罹りながらも、生涯無症状のまま終えるようなごく一般的でありふれたウィルス(ヘルペス系ウィルス)-- によって、ある特定の人々にだけ慢性疲労症候群という病態が発現し、他の人々には何も起こらないのか?


ラーナー医師は、次ように説明している。「慢性疲労症候群の患者では、病気のメカニズムが既存のものと全く異なっている。慢性疲労症候群の患者では、ウィルス産生は見られないにも関わらず、しばしば、過去ウィルスに感染した証拠が存在する。つまり、ウィルスが細胞のDNAの中に永遠に潜んでいるという事が考えられる。ウィルスは、慢性疲労症候群の患者に感染したとき、ウィルスの完全な産生を試みようとするが、この産生に失敗する。となると、既存のウィルス診断では異常は検出できないことになる。-普通の検査では、抗体の上昇が見られないからである。」

ラーナー医師は、一つか、あるいは他のウィルス、又は、両方のコンビネーションによって、慢性疲労症候群が発生するのではないか、と付け加えている.



ラーナー医師が現在行っている研究は、慢性疲労症候群と心臓を強く関連付けているものであり、彼は「(慢性疲労症候群の患者の)心臓は確かに弱っている」と主張している。

以上は、なぜ、身体的に活発な人々が、この病気にかかったときに、この病気が、より劇的(劇悪化)と感じるのか。その理由になるのかもしれない。これについて、ラーナー医師は、「発病前運動をする習慣のある人々のほうが、発病前に運動をする習慣のない人々より、発病前のように運動を出来ないレベルに早く気付くからではないか」と理論付けている。

もし、ラーナー医師の研究が立証されれば、ラーナー医師の説は、慢性疲労症候群の「治療への道」にとっては、非常に突出したものになる。


実は、ラーナー医師自身、慢性疲労症候群患者である事から、始めに、大量の抗ウィルス剤、Valacyclovir (商品名:Valtrex)と、Ganciclovir (商品名:Cytovene)を、自分で服用してみたという。
彼は、今、エプスタイン・バー・ウィルスにおける、valacyclovirの効果の、ダブル・ブラインド・プラセボ・コントロール・スタディに参加しており、大手製薬会社「Glaxo Wellcome」がこの研究に資金を出している。ラーナー医師は、「一年以内に結論が出るだろう」と予測している。

ラーナー医師は、現在行われている治療プロトコルについて、コメント出来ない立場であるが、今の自分の体調が良いと断言している。「フルタイムで働くことが出来、運動もするし、水泳もする。私は、Valtrex で調整中であり、元気である」、という事である。


しかし、ラーナー医師は、「これらの抗ウィルス剤は、腎結石や腎不全、胃腸障害、などの深刻な副作用が存在するので、こういった強力な薬は、とても慎重に使われることが必須。」と強調している。


ラーナー医師の研究は、ラーナー医師自身の長い大学でのキャリアにも関わらず(20年間に及ぶ感染症科部長を含め)、研究が真面目に取り上げられるまでには大変な困難が存在した。彼自身、医学界でこの研究が、「脚光を浴びるには、本当にわずかなインパクトしかなかった。」と認めている。彼は「むしろ、この長い年月は孤独だった。」とも話している。

長い苦難の道にも関わらず、ラーナー医師は、前向きな姿勢を見せており、今、彼の研究が光を浴びようとしている事を信じている。「我々が現在行っている研究は、特にウィルスのメカニズムの研究を伴うものであり確信的なことである。ヘルペス・ウィルス不完全増殖は、研究課題として大変興味深く、科学的にも高い価値が存在する。」




翻訳:Co-Cure-Japan, R.Kageyama



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